2023年3月22日
[事務局からのお知らせ]
恵迪寮同窓会会員の皆様
まる3年に及ぶコロナ禍もそろそろ終息を迎えそうですが、皆様におかれま してはいかがお過ごしでしょうか。 会誌「恵迪」編集委員会は、本年 8 月中旬に会誌第 23 号を発刊する予定で す。コロナ禍にあり各種活動が制限されておりましたが、会誌「恵迪」は恵迪 寮同窓会の活動や会員の動静、現寮の状況などをお伝え、共有する唯一のツー ルです。取材活動が制限されるなど編集環境も大変厳しい中ですが、編集委員 会は今後とも精力的に編集活動に取り組んでいく所存です。 皆さんの生活や同窓会活動などが制限される状況にあり、会誌の寄稿にも影 響が出ておりますが、寄稿のご協力を何卒お願いいたします。 23 号の特集記事として「支笏湖と支笏寮」をテーマにしたいと考えておりま す。支笏湖のなりたち研究、支笏湖の歴史、支笏寮の歴史、散星湖寮、支笏湖 カルデラを巡るなどの内容を考えております。皆さんの中にも支笏湖や支笏寮 などに思い出をお持ちの方も多いかと思います。ぜひ「支笏寮の思い出」など の寄稿をいただければと思います。 また、「寮歌あれこれ」、「私と恵迪寮」、「あの人この人恵迪寮」、「北 大と私」などのほか、調査・研究、俳句・短歌・随想など広く募集いたしま す。 原稿の締め切りは 5 月末と致しますが、寄稿希望者は 3 月末までに簡単な出 稿予定を連絡いただければと思いますので、宜しくお願い致します。
会誌編集委員会一同
【原稿の送付先】 恵迪寮同窓会事務局 〒060-0808 札幌市北区北8条西7丁目 クラーク会館3F 電話・FAX:011-706-3276 【問い合わせ・電子データ送付】 Email:info@keiteki-ob.jp
2023年2月25日
[事務局からのお知らせ]
(一社)恵迪寮同窓会は2月25日、以下の緊急アピールを発出することとしたのでお知らせいたします。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
北大恵迪寮改修に関する緊急アピール
一般社団法人恵迪寮同窓会
理事長 横山 清
【趣旨】
本年既に築40年になる北大恵迪寮は、老朽化による雨漏り、漏水など、改修・改築待ったなしの状況にあります。 翻って大学内の他の状況を見るに、老朽化して改修・改築の時期を迎える建物も多く、寮舎の早急な改修・改築は先が見通せない状況にあります。
しかしながら、寮は学生の生活の場であり、経済的に困窮する学生には寮なくして学問の継続が不可能な者もおります。
本緊急アピールは北大内外の皆様に、大学教育における学寮の重要性をご理解いただき、全国で唯一旧制高校の寮の雰囲気の良い面を残しつつ、自治を継承している北大恵迪寮の伝統を途絶えさせることなきよう、他の多くの旧制高校の寮のように大学との対立、消滅への道を歩むことなきよう、皆様のご理解、ご支援、ご協力を仰ぎたく、発するものであります。
【恵迪寮同窓会からの呼びかけ】
そのため、恵迪寮同窓会としては、寮継続に対する熱い思いの意思表示として、
① フロンティア基金の恵迪寮改修基金へのご寄附(1千円でも可)と、
② ご寄附の際に、ぜひとも「寮の改修を急いでほしい」という趣旨の一言を付記して頂くことをお願いいたします。
【できる範囲でのご協力・行動のお願い】
今回のアピールの趣旨は、次頁以下の「恵迪寮改修をめぐる背景・経過・現状」をご理解いただいた上で、恵迪寮改修がぜひとも必要であるという学内世論を盛り上げるため、我々同窓会も頑張りますが、皆様の側面からのご支援ご協力を賜りたいということです。(出来ることの一例ですが、既に、「大学中枢に対して恵迪寮改修の早期着工を求める嘆願書を作成して署名を集めたいが恵迪寮同窓会はそのような動きをどう考えるか」という問い合わせが来ております。) 大学、寮生と協働して寮改修を実現させるという姿勢での動きであれば、どのような形の動きであれ、同窓会としては大変ありがたく、必要な協力は惜しまない所存です。皆様のご理解、ご協力、そしてできれば皆様の負担にならない、できる範囲でのアクションをここにお願い申し上げます。
2023年2月25日
<恵迪寮改修をめぐる背景・経過・現状について>
【大学教育における学寮の重要性】
北大恵迪寮は北大の前身・札幌農学校が学士の学位を授与できる日本で最初の教育機関(大学)として発足して以来、今日に至るまで連綿と若者の人間性陶冶の道場として、その歴史を紡いで参りました。その間、北大初代総長・佐藤昌介をはじめ、新渡戸稲造、内村鑑三など、幾多の偉人を輩出し、また、彼ら先人の精神を継承すべく、寮生自らの手による1500ページにも及ぶ恵迪寮史2巻を発行、第3巻を準備中です。古き歴史を持つ恵迪寮ならではの伝統・習慣はNHKの新日本紀行などマスコミにも取り上げられ、国民の皆様からも温かい視線をいただいているところであります。
そのような伝統の一つが毎年作られる寮歌であります。日本三大寮歌の一つ「都ぞ弥生」をはじめとする恵迪寮寮歌は明治40年以来、毎年、寮生の手により作詞作曲され、その数既に100曲を優に超えます。「都ぞ弥生」は恵迪寮生のみならず、全北大生にとっても特別な歌であります。北大に入学した学生は、この歌によって迎えられ、卒業時にはこの歌によって送られるのです。まさに「『都ぞ弥生』無くして北大なし」、の感がありますが、当然、「恵迪寮なくして『都ぞ弥生』なし」でもあるのです。北大寮歌「都ぞ弥生」を愛する皆様には、是非とも恵迪寮の文化への温かいご理解をお願い致したく存じます。
クラーク博士の “ Be Gentlemen!” を源とする恵迪寮の自治意識は、新渡戸稲造の勧めもあって、寮生が自ら(自治と自由には責任が伴うことを覚悟の上で)自治寮を宣言する明治32年以来、太平洋戦争中の5年間(昭和16−20年)を除いて今日に至るまで幾多の苦難を乗り越えながら、継続しております。まさに恵迪寮は北大の精神と文化の継承者として、北大と共に歩んできた歴史を持っているのです。
【寮生活からの学び】
クラーク博士以来、北大は全人教育を重要な教育理念の一つとして掲げてきました。寮の存在は北大の全人教育に重要な役割を果たしてきたと考えられます。北大恵迪寮は伝統的に、単なる学生用の安価な居住空間ではなく、寮生自ら、便所掃除から大学に納入する寮費の徴収・取りまとめ、寮の管理運営、ルールの策定、寮生の意見集約、文化活動の企画・実行、予算運用など、寮という小さな社会での司法・立法・行政、各種イベントの実施、などを行ってきました。これらに関わった経験が将来どれほど生かされるかは寮の同窓生が実感するところであります。
【大学教育における学寮の意義~人間的成長と社会性の涵養】
コミュニケーションツールとしての小さな箱を介しての希薄な対人関係は構築できても、face to faceの対人関係が苦手な若者が増産されている今日、出身地域も習慣も価値観も違う学生が集まって生活する中で、多様な意見に触れ、友や先輩から学び、異質なものや、多様性に対する寛容、他者への思いやり、対人コミュニケーション能力・社会性の涵養、意見の集約の仕方、リーダーシップの涵養などが培われる人格錬成の場として、多人数部屋での切磋琢磨に自らを追い込む学生達が北大恵迪寮にはまだいるのです。
このような学科目以外の、寮という集団生活を通じて得られる人間形成の学びは、今日のような個人分断の社会にますます重要になっております。産業界で北大出身者の評判がすこぶる良いのも、この恵迪寮文化の存在が北大における学生の人間性育成に少なからぬ役割を果たしてきたからと、我ら元寮生は確信しております。
欧米のボーディングスクールに見るように、大学に付随する学生寮は厚生施設であるとともに人間形成のための教育施設でもあること、及び、その効用を日本の大学も教育者も改めて認識すべきであり、そのような認識は徐々に拡大しつつあると思います。既にいくつかの大学では新寮建設に際して学寮の教育効果を前面に出してアピールポイントとしていますが、北大恵迪寮では100年以上前からそれを実践しているのです。
【恵迪寮同窓会のこれまでの対応】
同窓会は如何なる状況でも廃寮だけは避けねばならぬという認識のもと、大学側と寮生の間に立って、意思疎通と、寮生に対するアドバイスを積極的に行うとともに、大学の寮改修の姿勢を改善すべく努力をしてきました。
具体的には、大学のフロンティア基金に恵迪寮大改修のための基金の項目を設け、募金を呼びかけたこと、(一社)恵迪寮同窓会の「恵迪基金」に現寮改修のための基金募集項目を設け同窓生に募金を呼びかけたこと、同窓会からの申し入れが了承されて、担当副学長、寮生及び同窓生よりなる「三者懇談会」が定期的に開催されることとなり、三者の意思疎通が計られてきた(既に5回実施)ことなどが挙げられます。
また、学寮に対しては国からの予算がつきにくく、民間資金の導入による改修(PPP/PFI方式)の検討が必要であるとの大学側からの提案を受けて、この方式による寮改修について検討し、寮生の検討とすり合わせて、寮自治が継承でき、寮費の大幅な増加がないことが可能であれば、民間資金の導入による改修(PPP/PFI方式)でやむを得ないという結論に達しました。
これを受けて、大学側は、恵迪寮改修が民間資金の導入(PPP/PFI方式)で実施可能かどうか、コンサルタントを入れて検討させることとし、同窓会は大学側に、この際、コンサルタントが寮生、同窓会双方に改修についてのヒアリングを行うこと、及び、調査結果報告を行うことを求めて同意を得ました。
2022年12月26日コンサルタントの結果説明で、「寮自治を尊重しながら改修するさまざまなパターンを検討した結果、PFI/RO方式(=民間事業者が改修資金を調達、施工し、それを管理費(寮費等)で回収する方法)に興味を持つ業者はいる。ただし、改修は建物の躯体にまでは及ばない(改修費がより高額にならない)ことを前提とする」というものでありました。大学としては、今回の結果を踏まえて、民間資金導入(PFI)方式の可能性についてコンサルタントを入れて検討したことを明記して概算要求を行うとともに、早急に恵迪寮の躯体の劣化度合いの調査を実施するとのことでした。
【今後の方向性】
早期の寮改修実現のためには、大学―寮生―同窓会のコミュニケーションを密にし、三者一体となって改修に取り組む姿勢を構築することが最も効果的であると考えます。全国の国立大学の寮の建て替えや改修に当たって、大学と寮生の対立はあっても、同窓会が両者の間に介在してことをスムーズに運んだという例はないようです。これを成功させるためには、学務部だけではなく、施設部を含む北大の大学総体として、あるいは少なくとも大学中枢に恵迪寮の改修を重要事項、優先事項として認識していただく必要があります。
これらの経緯と現状を踏まえ、今後、恵迪寮同窓会としては、「困窮学生救済のための厚生寮+人格錬成のための教育寮」という、寮のあり方として譲れない二つの機能を満足する「自治寮・恵迪」の改修実現の為に、国家予算による改修を第一に希望しますが、上の条件を満足するならば、国家予算のみに固執せず、大学法人自己資金、民間資金導入方式など、あらゆる形での改修の可能性を大学とともに探っていきたいと考えております。この際、我々の望むものは豪華な寮より質素でも魂の継承された寮であることを明確にしていきたいと思います。
以上を踏まえまして、北大同窓生の皆様をはじめ、北大内外の皆様に、恵迪寮が直面する老朽化と、この寮なしには学業を継続できない困窮学生の存在をご理解いただき、大学への恵迪寮早期改修の意思表示などに、皆様のご支援を賜りたく、本アピールを発出するものであります。
以上
恵迪寮の設備の不具合事例とフロンティア基金の寄附方法については以下のPDFでご覧ください。
恵迪寮の設備の不具合事例とフロンティア基金の寄附方法
2023年2月22日
[事務局からのお知らせ]
一般社団法人恵迪寮同窓会 会員各位
一般社団法人恵迪寮同窓会
理事長 横山 清
2022年12月14日に告示された2022年度代議員選挙の結果は次の通りです。
当選者 30名(氏名は別紙) 2022年度代議員選挙当選者一覧
【選挙の次第】
1.2022年度代議員選挙は、2022年12月14日に告示され、選挙人資格を有する会員に、必要文書を郵送しました。
2.2023年1月19日から2023年2月1日までを立候補の受付期間として、立候補届出書・推薦書を受理しました。
3.2023年2月3日に選挙管理委員会を開催し、立候補受付期間中に受理した立候補届出書・推薦書を精査し、全てが要件を満たしていることを確認しました。
4.以上の経過を経て、立候補者が定数内であることから、代議員選挙細則第18条に基づき、立候補者は無投票による当選とすることが決定されました。
なお、2023年2月3日付けで、選挙管理委員会より当選者の氏名および選挙の次第についての報告を受領いたしましたので、代議員選挙細則第19条に基づき、2022年度代議員選挙の当選者として告知いたします。
以上
2023年1月31日
[事務局からのお知らせ]
1.寄附者のご芳名
北海道大学社会共創部 広報課 卒業生・基金室から、北大フロンティア基金《恵迪寮改修支援》への寄附の状況についての連絡がありましたのでお知らせいたします。2022年12月時点での寄附金の状況は、延べ寄附者数349名/寄附金総額12,060,000円となりました。寄附をされた皆様に深く感謝申し上げます。 ※なお、クレジットカード決済は決済日から翌月以降の入金のため後日の集計となります。
寄附者のご芳名 北大フロンティア基金《恵迪寮改修支援》に寄附された方のご芳名2022.12.31
2.寄附者からの「応援メッセージ」
北大フロンティア基金のホームページに掲載された2023年1月30日時点の応援メッセージをご紹介します。
「恵迪寮での生活が快適に過ごせますように祈っています。一所懸命勉強をして、日本のため、地域のため、社会のために貢献出来る人財に成長していって下さい。」
「現在の恵迪寮では、築40年目を迎え施設の老朽化が進み、天井の火災感知器の箇所から雨漏りがしたたり落ちているとの話を聞きました。寮生OBとして心配でなりません。一刻も早く本格的な改修工事を実施して頂きたいものです。」
3.寄附金の払込方法
築40年を迎える恵迪寮の大規模改修を実現するために、北大フロンティア基金を通じた支援募金が継続されています。恵迪寮のOB/OGはもとより、北大卒業生の皆様におかれましても、ご支援ご協力を何卒お願い申し上げます。
■Webでご寄附なさる場合は、送金の決済を含めて、以下の通り簡単に手続きできます。
①北大フロンティア基金のホームページには、こちら 寄附の申し込み|北大フロンティア基金 (hokudai.ac.jp) からアクセスできます。
②「使途指定資金」のページが出たら「寄附目的」の「支援先を記載ください」の欄に「恵迪寮改修支援」と入力してください。 ③その下の寄附方法と寄附金額、申込者情報入力、本学との関係の次に 「応援メッセージ」の欄があるので、寄附の動機、応援の言葉を記入してください。
④決済情報入力で決済方法を選択し「お申し込み」をクリックします。以降、確認画面で入力漏れ、誤字を点検し、決済情報入力、送信して完了します。 決裁方法はクレジットカード決済、コンビニ払込票、郵便振替、銀行振込での支払いが選択できます。
■書面で手続きする場合は、資料と払込取扱票を以下の「北大フロンティア基金事務室」へお申し出ください。すぐに必要書類が郵送されてきます。 ・TEL 011-706-2017 ・FAX 011-706-2010 ・E-mail kikin@jimu.hokudai.ac.jp
2023年1月25日
[事務局からのお知らせ]
北海道大学ホームページは北海道大学総長、寳金清博氏の総長コラム「北光一閃」を更新しました。
今回は、NO.50「嗚呼!! 花の応援団 - – – 愛しき絶滅危惧種 – – -」と題し、北大応援団を取り上げています。
こちらのリンクからご欄ください。寳金 清博 総長特設サイト | オピニオン (hokudai.ac.jp)
併せて、NO.32「『都ぞ弥生』の大予言」はこちらです。 寳金 清博 総長特設サイト | オピニオン (hokudai.ac.jp)