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なぜ、「現恵迪寮大改修支援募金」を行うのか

[事務局からのお知らせ]

1.現恵迪寮の現状

かねてから恵迪寮自治会では、老朽化した設備等の改修を大学に要請してきましたが、進展を見ることなく推移してきました。
恵迪寮同窓会としても、このまま推移すれば給排水の設備等が大規模な損壊を引き起こし、恵迪寮の使用が不能になるのではないかと危惧しておりました。

そうなれば、輝かしい歴史を有する恵迪寮が、現下の文部科学省の考えから推測するに「廃寮」という最悪の事態になることも想定しなければなりません。

次に述べる通り、寮の存続は生易しいことではないのです。

ご案内のように、日本三大自治寮の一つといわれていた東大駒場寮(鉄筋コンクリート造り)は、1991年の教授会による廃寮決定から10年間の廃寮阻止の戦いにも関わらず、2001年(平成13年)に強制退去の末に廃寮に追い込まれました。67年の歴史に幕を閉じたのであります。

また、現在同じく日本三大自治寮の一つといわれている京大吉田寮(木造)が、「耐震性の不足」を理由として、平成30年9月末日までに全寮生が退舎するよう求められています。吉田寮は、1913年(大正2年)に建てられ、今年で106年となります。

ちなみに、三大自治寮の一つである恵迪寮は、2代目恵迪寮が1931年(昭和6年)に移築され、1983年(昭和58年)に取り壊しとなりました。移築から52年が経過していました。そして3代目の恵迪寮新築については厳しい戦いがありました。

2.寮の改修にはお金がかかるが、大学にはお金がないようである

大学は平成16年に法人化されました。その時の国からの北大への「運営費交付金」は449億円でした。それが平成29年には、360億円になり、13年間で89億円の減となりました。国からの運営費交付金は、大学の収入の中で最大の費目ですが、毎年削減される仕組みになっています。

一方、支出の部では、人件費、教育研究費、一般管理費等いずれも削減が困難なものが多く、大学の収支構造は硬直化しつつあると言えます。

このような中で、現恵迪寮の存続を図るため必要な改修の資金を捻出するのは厳しいと言えます。しかし、だからといって恵迪寮を現状のまま放置するわけにはいきません。それは、恵迪寮の「廃寮」を意味するからです。恵迪寮が「廃寮」になれば、恵迪寮同窓会の維持も困難になると覚悟しなければなりません。

そこで、万やむを得ず、恵迪寮同窓生として恵迪寮存続のため、大学側に我々の「熱意と誠意」を示すため、現恵迪寮大改修支援募金を行い決意をしました。

多くの同窓生のご理解とご支援をお願いする次第です。

(現恵迪寮大改修支援募金実行委員会委員長 八重樫幸一(S41入寮)記す)