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口笛による寮歌演奏 見事なコラボレーション

[サロン]

口笛による寮歌演奏 見事なコラボレーション平成26年9月18日、札幌時計台ホールで開催された柴田晶子さんの「口笛コンサート」に感激した大隈昭二さん(S40入寮)から、コンサートについての投稿がありましたのでご披露します。

<以下、投稿原文の通りです>

初秋の一夜、口笛で奏でる名寮歌が札幌市時計台ホールにこだました。

 奏者の北大経済学部出身の柴田晶子さんは、2010年と12年の国際口笛コンクールの成人女性部門で総合優勝するなど世界的なホイッスラー。

 事前にCDで聴いた「口笛吹きと犬」や「ムーン・リヴァー」など華麗で軽快なメロディーが、はたして重厚で力強い寮歌にマッチするか、はなはだ疑問だった。

 ところが、ふたを開けてみれば、口笛と寮歌のコラボレーションはまったく期待を裏切らなかった。

 ステージ2の「語り継ぐ恵迪寮歌」は、札幌農学校校歌「永遠の幸」からスタート、「茫洋の海」(昭和35年寮歌)、「郭公の声に」(昭和3年寮歌)などに続き、私の年代ではほとんど聴く機会がなかった「沈黙の杜に」(昭和50年寮歌)も演奏されたが、彼女の“魔法の口笛”にかかると長く歌い継がれた寮歌のようにすぐ心に解け込んだ。

 来場の実行委員会会長で「花繚乱の」(昭和32年)を作詞作曲した前島一淑さんや「凋落正に秋深し」(昭和38年)の作詞者・諏訪正明さんや作曲者宮田睦彦さんも、寮歌の新しい表現方法を見出したと、納得した表情だ。

 「子どもの頃から誰もが親しんできたわりには、音楽界ではまだマイナーな分野ですが、口笛演奏の世界的普及を目指し、研鑽を積みあらゆるメロディーに挑戦していきたい」と語る彼女の言葉に「Boys ,Be Ambitious」の真髄をみた。

      恵迪寮同窓会常任幹事 大隈 昭二(S40年入寮)