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2022恵迪寮同窓会 東日本大会 開催報告

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2022年恵迪寮同窓会東日本大会報告

2022(令和4)年10月11日
東日本恵迪寮同窓会 幹事長 竹下忠彦

北海道、東日本、西日本が持ち回りで開催している恵迪寮同窓会大会ですが、2022年度の主管(当番)は東日本でした。
コロナ禍3年目。いまだに感染者が多く、完全収束にはほど遠い状況で、直前まで本当に開催できるのか懸念材料も多かったのですが、東日本の役員の総力を結集して何とか10月1日開催にこぎつけました。

以下に大会の概要を報告します。

1. 会場
今回利用した会場は、旅館・鳳明館です。東京・本郷に位置し旧制一高生、東京帝大生の下宿屋として創業。築120年を超える有形文化財登録の旅館です。伝統的木造建築。職人技が光る設えでレトロ感あふれる雰囲気の会場でした。
現在鳳明館では食事の提供を行っていないため、湯島・半之助から仕出し弁当を取り寄せ、またビールと日本酒を持ち込みました。湯島・半之助の弁当は好評でした。
今回は47畳の大広間を4時間借り切りました。長テーブルを置き、コロナ対策1テーブル3人掛けで会を進行しました。この広さで26人の参加者はちょうどよい感じでした。

2.参加者の概要
参加者は26名でした。
久しぶりの対面式寮歌祭でしたので、交流も兼ねて1人30秒自己紹介を行いました。話したがりの参加者が多くいて、とても1人30秒では収まりきれませんでした(笑)。
参加者最高齢は90歳!平成入寮の若手も3名の参加がありました。本田彰氏(S43入寮・第60代応援団団長)から、自己紹介の最後に「恵迪寮大改修にOBの方々の協力が必要だ。自治寮の死守、寮歌の継承のためにもOBは行動を起こさなくてはならない」とのアピールがありました。

3.スケジュール

<第一部> 開識社(11:00~12:00)
講師:上原 健君(S53入寮・理高分子卒)元日本野鳥の会理事、2020年群馬県嬬恋村に招聘される。「浅間高原野鳥の会」設立
演題:「鳥がとりもつ“えん”~縁・Environment・宴?~“」
・上原氏には、現在フィールドにしている群馬嬬恋から駆けつけていただきました。
・「野鳥の会」の設立趣旨と実体験を踏まえての活動についてパワーポイントを使いわかりやすく説明されました。
・講演の主旨は、「野鳥は興味深い生き物。バードウォッチングは知的好奇心を満たしながら同好の士と縁を結び、自然の素晴らしさを実感できる。特に終活のひとつのメニューとしてお勧めしたい。」というものでした。

<第2部>自己紹介・総会・大寮歌祭(12:00~15:40)
・食事以外は「マスク着用」で行いました。また随時窓をあけて換気を心がけました。

★総会は「都ぞ弥生」1番斉唱。→物故者への黙祷→開会挨拶(坂倉東日本会長)→来賓挨拶(植松西日本会長)。
・「2021年度事業報告・収支決算」「2022年度事業計画」「2022~23年度役員体制」の審議・決議(議長:坂倉東日本会長)→いずれも承認されました。
・なお特記事項として「“瓔珞みがく”生誕100年を祝う会」が2年遅れで2022年6月11日に大月市の甲州街道花咲本陣星野家住宅で開催されたことが報告されました。(*作曲者の星野(旧姓置塩)奇君の自宅で、お孫さんの星野喜忠さん出席のもと実施)

★大寮歌祭(14:20~15:40)
校歌「永遠の幸」          発声者:植松 高志君(S44)
第一部               進行役:泉  猛 君(H23)
花繚乱の(S32)         発声者:市野沢哲男君(S54)
津軽の滄海の(S13)       発声者:若目田 篤君(S51)
瓔珞みがく(T09桜星会歌)    発声者:川村 潤一君(S26)
水産放浪歌             発声者:猪股 哲美君(S43)
時潮の波の(S21)        発声者:長谷川和雄君(S42)
※集合写真撮影

第二部               進行役:木村 成二君(S46)
草は萌え出で(S53記念祭歌)   発声者:松尾 駿介君(H19)
湖に星の散るなり(S16)     発声者:岡地 勇治君(S52)
タンネの氷柱(S08)       発声者:飯島 康司君(S55)
藻岩の緑(M44)         発声者:佐藤 誠一君(S53)
春雨に濡るる(T12)        発声者:土屋  明君(S44)
都ぞ弥生(M45)          発声者:本田  彰君(S43)
別離の歌(S06閉寮記念寮歌)    発声者:松岡 繁幸君(S48)

★会の終了後、女将さんの案内で「鳳明館の見学会」(約30分)がありました。レトロ感あふれる館内をゆっくり見学し、「なつかしい感じがする」「すばらしい建材をつかっている」「また利用してみたい」などの声があがっていました。
★参加者から寄せられた感想です。「久しぶりの寮歌際、皆さんの元気な姿と美声を聞き楽しく時間を過ごしました。やっぱり、元気でないといけませんね。」-まったく同感です。

以上


北大フロンティア基金《恵迪寮改修費》への寄附者ご芳名について(9月時点)

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1.寄附者のご芳名

北海道大学社会共創部 広報課 卒業生・基金室から、北大フロンティア基金《恵迪寮改修費》への寄附の状況についての連絡がありましたのでお知らせいたします。2022年(令和4年)9月時点での寄附金の状況は、延べ寄附者数339名/寄附金総額11,865,000円となりました。寄附をされた皆様に深く感謝申し上げます。

寄附者のご芳名 北大フロンティア基金《恵迪寮改修費》に寄附された方のご芳名2022.9

2.寄附金の払込方法

築40年を迎える恵迪寮の大規模改修に向けて、北大フロンティア基金を通じた支援募金が継続されています。ご協力をお願い申し上げます。

■書面で手続きする場合は、資料と払込取扱票を以下の「北大フロンティア基金事務室」へお申し出ください。郵送していただけます。連絡先はこちら ・TEL 011-706-2017 ・FAX 011-706-2010 ・E-mail kikin@jimu.hokudai.ac.jp

■Webでご寄附なさる場合は、送金の決済を含めて、以下のURLから簡単に手続きできます。
北大フロンティア基金HP >支援先を選ぶ >後輩学生を応援する >使途指定資金 >寄附する【恵迪寮改修費】と指定してください。URLはこちらから https://www.hokudai.ac.jp/fund/


2022年「文化講演と寮歌の集い」報告 北大ホームカミングデー2022

[事務局からのお知らせ]

2022年「文化講演と寮歌の集い」報告 北大ホームカミングデー2022

恵迪寮同窓会は北大ホームカミングデーに2013年より参加し、北大・恵迪寮の精神と寮歌の継承を目的に「文化講演と寮歌の集い」を行っています。
・日時:令和4年9月24日(土)
文化講演会;13:00~15:00、クラーク会館・大集会室
寮歌の集い;15:30~17:00、クラーク会館西側の日本庭園
文化講演会は、昨年は「恵迪寮と寮歌」をテーマに高井宗宏恵迪寮同窓会理事(S31)による講演をオンライン配信しました。今年は「恵迪寮と寮歌Ⅱ」とし、クラーク会館・大集会室を会場とし講演・シンポジウムを開催しました。
続く寮歌の集いは、クラーク会館西側の日本庭園で開催し、16曲を放歌高唱しました。
文化講演と寮歌の集いの様子はオンライン(YouTube)でも配信しました。会場での参加24名、オンライン視聴で10名の参加を得ました。
運営にあたった事務局佐藤静子様はじめ北海道恵迪寮同窓会役員諸氏に感謝いたします。

*文化講演会資料:恵迪寮同窓会ホームページ・事務局からのお知らせに掲載
*YouTube動画;恵迪寮同窓会ホームページ・サロンでの最新投稿に掲載
なお、今回の講演・シンポジウム内容についてのご意見・ご提案はホームページを通してお願いします。

【挨拶】
横山 清理事長(S31)は北大ホームカミングデー水産学部への出席のため挨拶は藤田正一副理事長(S38)。ホームカミングデーは卒業生が懇親する場ばかりではなく北大をより良くするために大学側へカツを入れる場でもある。札幌農学校精神を継承する恵迪寮同窓会は寮歌を大声で歌って北大へ寮歌に示される精神・魂を入れよう。

【文化講演会】
【基調講演の内容】
藤田正一副理事長(S38)により『「寮歌」―歌詞に見る寮生の心情、培われる精神、北大らしさとは―』と題し講演をいただきました。
恵迪寮寮歌は自然への感性と寮友との共感を特徴とする。
クラーク博士の訓え、札幌農学校の精神である貴き野心の訓えLofty Ambition、自主独立の精神を持った自律的個の確立Be Gentlemenは各時代の先人の言や寮歌に表現され受け継がれてきた。一期生による理解、「都ぞ弥生」の歌詞「貴き野心の訓え培い」、横山芳介が無償で務めた札幌遠友夜学校での実践、有島武郎作歌「永久の幸」など多くに示される。
自治・自由の精神は、時代状況に応じ戦時下では自由・自治を鐘の音、伝統と言い換え、抵抗し受け継がれてきた。昭和20年入寮の1年生、細野順三氏はわずか入寮数ヶ月で終戦時の日記にクラーク博士の開校式辞を引き合いに出し決意をあらわしている。
札幌農学校の精神と自治をいかに護りいかに後進に伝えていくか。現在の自治意識の低迷、札幌農学校精神の希薄化を憂い警鐘を鳴らされた。自治と寮歌は表裏一体である。

【話題提供】
続くシンポジウムでは、千原 治君(S50・北海道副幹事長)は、寮歌集の校訂について話題提供した。寮歌集には、誤字や校訂・印刷時での変化がみられ、「春雨に濡る」などを事例として校訂の必要性を示した。その際大切な事項として現寮の同意、同窓会内の同意、目的・基準等の明確化を提案した。
村橋究理基君(H22・広報委員長)は、寮歌集アプリの作成意図を話題提供した。紙・口伝ではなくデジタルアーカイブを目指し寮歌集アプリをWebで公開し、新たな普及継承のありかたをしめした。また、「都ぞ弥生」でさえ3番「ヒョウヒョウ(火が三つに風)として」の漢字が正しく標記されていない媒体が散見され、由々しき事と憂えた。

【総合討論】
谷口哲也君(S48・副代表幹事)の進行により総合討論を行った。
まず、寮歌集の校訂について、歌詞・文言の意味するところを理解することは、作者・環境・時代に思いをはせ理解を深め重要である。寮歌集の校訂は膨大な作業が想定されるがなすべきである。
歌い方の変化について、「歌い継がれてきた間に歌いやすいように自然に変わってきた・・・歴代の四高生の作曲であるというのが妥当であろう(四高寮歌作曲者・梁瀬成一)」を例に、現在の歌い方で楽譜を固定する意味がない。一方、「都ぞ弥生」だけは正調?統一調?ともよぶべき調により老いも若きも一緒に口ずさみたいもの。
また、蒙古放浪歌を原曲とする水産放浪歌など旧制寮歌には他の寮歌と類似する歌詞・曲も多く、寮歌議論にのぼるが、出自を明記のうえ堂々と歌うのがよい。
つぎに、寮歌の継承について、寮歌・寮自治は表裏一体であり、寮自治が続く限り寮歌は作り続けられるだろう。寮歌は環境に影響されるが、まず寮を維持持続させること、現在検討されている寮改修においては単に安アパートではなく自治を考慮した寮とするよう大学側に要請していくこと、同窓会をはじめ寮生意識においても寮自治に大いに関心を持つことが大切である。など多くの課題とともに方向も示された。

閉会挨拶で、吉沢武治代表幹事(S45)から、未収集寮歌集をはじめ資料収集を支える知財委員会も準備された。今日示された課題を進めることは同窓会の使命であり同窓会をあげて取り組むと総括した。
(野本 健(S47・文化常任委員長))

 

【寮歌の集い】
「文化講演」に続いて「寮歌の集い」をクラーク会館西側の日本庭園にある四阿「大志亭」付近で開催した。昨日来の雨も午前中に止み、寮歌祭を祝うかのごとき秋の日こぼれる会場となった。6月の寮歌祭もこの会場であったが、コロナ禍の中でも遠慮なく大きな声で歌うことができる絶好の場所である。
遠路駆けつけてくださった東日本の坂倉雅夫会長(S44)、西日本の間中俊夫先輩(S33)とその娘さん、小樽商科大学関係者、そして北海道の参加者を含め計23名の多彩な参加を得て、15時30分予定通り内藤春彦会長(S40)の開会挨拶で始まった。大谷文昭寮歌部長(S43入学)の軽妙な司会で、参加者が自分の歌いたい寮歌をコメントとともに紹介し、それを皆で歌うという形式で進められた。
歌われた寮歌は次のとおりである。(歌唱順)
「春来にけらし」(昭17)、「蒼空高く翔けらんと」(昭2)、「時潮の波の」(昭21)
「タンネの氷柱」(昭8)、「暁の渚離りて」(昭22)、「春雨に濡る」(大12)
「小樽商大 若人逍遥の歌」、「寒気身を刺す」(昭42)、「茫洋の海」(昭35)
「瓔珞みがく」(大9桜星会歌)、「一帯ゆるき」(明40)、「快速エアポート」(平24)
「我楡陵に ―行秋哀歌」(平2)、「湖に星の散るなり」(昭16)、「魔神の呪」(大6)
最後は、明治45年寮歌「都ぞ弥生」を声高らかに歌って締めた。
千川浩治副会長(S40)の閉会宣言は夕闇迫る17時ちょうどであった。
(千原 治(S50・北海道同窓会副幹事長))


築40年を迎える恵迪寮の大改修に向けて!

[事務局からのお知らせ]

恵迪寮自治会(第319期)と恵迪寮同窓会は9月27日、大改修に係わるPFI事業導入可能性の調査を請負ったコンサルタント会社から、改修後の寮費低廉化と自治会存続に関するヒアリングを受けました。13時から16時過ぎまで長丁場でしたが、昼食抜きで出席した現役寮生5名も皆いたって元気! 終了後に同窓会室で一人一個のお握りをほおばり写真に納まりました。この調査結果は11月末に北大(学生支援課)に提出されるそうです。さあ、吉と出るか、凶と出るか。どちらにしても「結果が楽しみ!」と森川事務局長は語っています。


◆9月24日開催!文化講演会のオンライン配信について

[事務局からのお知らせ]

◆令和4年9月24日北大ホームカミングデーに合わせまして
クラーク会館大集会室において文化講演会を開催します。
同時に、YouTubeの同窓会チャンネルでのライブ配信も行います。
・当日の開演は13時です。
・開演5分前までには配信を始めます。
・次のURLをクリックしてご覧ください。
https://youtu.be/cFlKWhKDFp4

・講演中の資料を下記に掲載しています。
必要な方はダウンロードしてご利用ください。

〇 文化講演 (13:00~15:00)進行:谷口 哲也 君(S48)

1 基調講演:藤田 正一 君(S38)
「寮歌」ー 歌詞に見る寮生の心情、培われる精神、北大らしさとはー

・資料1 寮歌7-1-1
・資料2 寮歌7-2-1
・資料3 寮歌7-2-2
・資料4 寮歌7-2-3
・資料5 寮歌7-3-1
・資料6 寮歌7-4-1
・資料7 寮歌7-5-1

2 シンポジウム
・話題提供:千原 治 君(S50) 村橋究理基 君(H22)
・総合討論

・資料 寮歌集の校訂について千原 治(S50入寮)
寮歌集の校訂について(千原)

・資料 村橋究理基 提供(H22入寮)
北海道大学恵迪量寮歌集アプリ
恵迪寮寮歌ルビ振りプロジェクト