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2021年度 北海道恵迪寮同窓会 第22回開識社講演会 開催報告

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「植物エネルギーと元気のおはなし」

●講師:北海道医療大学薬用植物園・北方系生態観察園准教授
堀 田   清    氏

 

11月9日(火)18:00~19:00 第22回開識社講演会をオンラインで開催しました。講師は、北海道医療大学薬用植物園・北方系生態観察園准教授の堀田清先生で、「植物エネルギーと元気のおはなし」と題して、先生が長年北海道の野山を歩きながら見て触れて食して研究して来られた植物を中心に、ご専門である漢方の視点からそれらを紹介し、私たちの心身の健康への効用を具体的にかつ熱心にお話しくださいました。
日本人にとって、「冷え」が万病の元であり、体を温めることがあらゆる病気への抵抗力を強め健康維持に役立つこと。体を温める食材は、肉なら羊肉やシカ肉、野菜ならネギやタマネギ、ニンニク、ニラ、しょうが、長芋、さらには行者ニンニクやアズキナ、シャクなどの山菜もそのまま漢方としての効能が大きい。そして口にする物だけではなく、季節ごとの素晴らしい自然の景色を目にすることも心身をあたためる「口にしない漢方」であるとのお話しでした。ということは、北海道に暮らす私たちは、「ジンギスカン鍋」をはじめ、漢方の視点からすると素晴らしい効能のある食材・食文化にかこまれ、さらには目に触れる景色までもが恵まれているということに気付かせていただきました。コロナ禍で閉じこもりがちになり、気持ちもついつい内向きになっているこの時期に、元気をいただき前向きな気持ちにさせていただく講演内容でした。
堀田先生には、昨年度第21回開識社講演会での講師をご依頼しておりました。しかし、コロナ禍のため開催日直前に中止となったため、本年度引き続きご依頼したところ、非常に快くお引き受けくださいました。残念ながら、コロナ感染の収束が見通せず、対面での講演会は断念し、オンラインでの開催となりましたが、それでも精力的にご準備下さり、400枚を越える植物や自然風景の写真を参加者と共有しながらお話ししてくださいました。また先生の著作を2冊 <①『堀田清の薬草帖』(株)植物エネルギー ②『びふか松山湿原の植物エネルギー』(株)植物エネルギー> 同窓会にご恵贈いただきました。
講演のオンライン配信は、北海道シジシー株式会社本社会議室にて行わせていただきました。現地参加は、会長ほか担当役員など6名、オンラインによる同窓会関係者の参加は15名でした。一般参加申し込みは28名で、往復はがきでの申し込みの他、同窓会HPやポスター、堀田先生のブログなどを見てメールやFAXで申し込まれた方にZoom参加のためのURLを事前にお伝えする方法をとりました。参加者からは、コロナ禍の中で工夫して開催したことへのねぎらいの言葉を多数いただきましたが、一方で、オンライン参加が難しく、内容には興味を持ちながらも往復はがきで「欠席」のお返事を下さった方々も相当数おられ、来年度は何としても対面での講演を実施したいとの思いを強くしました。

北海道恵迪寮同窓会 開識社担当 町田 幸作(S60入寮)