第19回道北・旭川恵迪会寮歌祭報告
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2025年7月5日(土)午後6時より、旭川トーヨーホテルにおいて第19回道北・旭川恵迪会寮歌祭が開催されました。今年も北大・小樽商大応援団対面式(7月6日 小樽開催)と重なってしまいましたが、恵迪寮同窓会から千川浩治副会長と大谷文昭常任幹事がご来賓としてご出席いただき、総勢12名での盛宴となりました。
寮歌祭は、請川尊史幹事(昭和51年)の司会のもと、ご来賓代表として千川副会長(昭和40年・応援団)からご挨拶をいただいた後、出席者の中で最年長の五味渕稔氏(昭和41年)による乾杯で始まりました。各参加者の会話と食事でしばし盛り上がった後、各参加者の発声により寮歌を皆で高唱しました。寮歌の演目・発声者は以下の通り。
1 蒼空高く翔󠄀らむと(昭和2年)- 宜寿次盛生氏(昭和60年・応援団)
2 魔神の呪い(大正6年)- 伊東誠氏(昭和57年)-今回、初参加
3 津軽の滄海の(昭和13年)- 皆川吉郎幹事(昭和43年)
4 瓔珞みがく(大正9年桜星会歌)- 五味渕稔氏(昭和41年)
5 永遠の幸(札幌農学校校歌)- 村上昭男幹事(昭和43年)
6 タンネの氷柱(昭和8年)- 渡辺誠二幹事(昭和58年)
7 一帯ゆるき(明治40年)- 宮崎譲幹事(昭和48年)
8 花繚乱の(昭和32年)- 森満範幹事(昭和57年・応援団)
9 水産放浪歌- 大谷文昭氏(昭和43年・応援団)
10 春雨に濡る(大正12年)- 山本牧氏(昭和49年)
11 都ぞ弥生(明治45年)- 請川尊史幹事(昭和51年)
エール:森満範幹事(昭和57年・応援団)
それぞれの寮歌の合間に、千川氏や大谷氏から寮歌にまつわるエピソードをお話し頂き、諸説はあるものの参加者同士の考えを語り合う姿に学生だった頃の情景が蘇り、胸が熱くなった次第です。OBだけの議論なので答えが出るようなものではないのかもしれませんが、作者の想いを尊重しつつ、現役生が歌いやすいように変わっていっても良いのではないかとの意見に落ち着いたと思います。ご参考として、各寮歌で出された話題の一部は以下の通りです(あくまで参加者内での会話ですので、批判・異論はご容赦ください)。
○都ぞ弥生(明治45年)
・「花の香」とは桜のことか(桜はあまり香りがしないが・・)?
・「羊群声なく」牧舎に帰る、って本当?
○永遠の幸(札幌農学校校歌)
・アメリカ南北戦争時の北軍行進歌が元歌であり、歌うテンポも早いほうが良い。
(原曲が同じである同志社大学の応援歌「若草萌えて」はテンポが良い)
○春雨に濡る(大正12年)
・春雨に「ぬるる」であったが、現在は「ぬる」
・「王者の誇」の王者とは?
○タンネの氷柱(昭和8年)
・「無絃琴(つるなしごと)」とは?
○津軽の滄海の(昭和13年)
・「牧場添ひの野路」の「野路(のじ)」の読みが、現在は「みち」となっている
○時潮の波の(昭和21年)
・旅の朝早くは「明けぬ」か「明けね」か
○花繚乱の(昭和32年)
・「森に桂の火は燃えぬ」とは?
○水産放浪歌
・前口上にある「~一夜の快楽を~」の「快楽」は「かいらく」か「けらく」か
・蒙古放浪歌との違い
このように、寮歌と議論(会話)を織り交ぜながら会は進行したため時間が足りないぐらいでしたが、充実した宴となりました。
また、今回も宮崎幹事作の「都ぞ弥生」の1~5番の歌詞の情景を描いた絵画を持参いただき、宴に華を添えていただきました。
次回は、来年2026年7月4日(土)にトーヨーホテルで開催予定ですので、多くの方のご参加をお待ちしております。
PDFでもご覧ください 会報19
(文責:昭和57年入学・応援団 森 満範)