喜田博士、パンデミックインフルエンザ対策を語る~第10回「開識社」講演会
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人獣共通感染症研究の第一人者で北海道大学大学院獣医学研究科教授・喜田宏博士を講師に迎え、第10回恵迪「開識社」講演会が10月23日夜、札幌市時計台ホールで行われました。
演題は「鳥、ブタ、そしてパンデミックインフルエンザ」。今、最も国民的関心を集めるテーマだけに、同窓会OBをはじめ、現寮生、一般市民ら約70人が詰めかけ、熱心に拝聴しました。この中で喜田教授はインフルエンザ対策を誤らせる100の迷信をジョークを交えて挙げ、さらに新型インフルの対症療法としてのワクチン問題にも触れ、ウイルス研究者の立場から、「ワクチンの濫用は目に見えないウイルスの拡散を導く」と独自の見解を展開し、ウイルスの自然宿主(病原巣)動物の特定や、ウイルス存続メカニズムと伝播経路の解明など先回り型の人獣共通感染症対策が急務であると約1時間にわたって熱く語られました。
講演会の模様はHTBテレビ局が取材し、午後11時からのニュースで放送されました。
講演会後、喜田博士を囲んで近くの飲食店で懇談。最後に寮歌「都ぞ弥生」を斉唱してお開きとなりました。
北海道支部広報常任幹事 大隈 昭二(S40)