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日銀の役割は何か

[サロン]

日銀は、黒田総裁が就任してから、一貫して国債等の大量購入による市中への資金の大量供給により、物価の上昇と景気の好転を図ろうとしてきた。いわゆるデノミからの脱却である。

しかし、この方式は経済が長期的に規模拡大を続けているときには効果があったが、今日のように人口減少や超高齢化により長期的に需要が減退し、経済規模に対し縮小圧力が高まっている時代には効果を発揮しない。

経済学会では少数支持のこの異端理論を、安倍晋三首相がアベノミクスの核に据えた。それを受けて日銀は一生懸命資金供給してきたが、その資金は一体どこに消えてしまったのだろうか。

その探索の旅をやってほしいものである。

日銀総括検証

 

以上


第108回恵迪寮祭を見てきました(限界を108(突破))

[サロン]

恵迪寮祭が、10/29(土)と10/30(日)に一般公開されると聞いたので、最初の日の29日に訪問してみた。( 慎重に記述したつもりですが、文中には間違っているところもあるかもしれません。ご容赦のほど願います。)

 

(1)「ミルクス本物」のLIVE(ライブ)

今寮祭の最大の目玉と思われる地元札幌の「ミルクス本物」という一風変わった名前のアイドルグループのLIVEがあった。札幌に、こういうアイドルグループが存在していることを初めて知った。

当然のことながら、写真撮影や録音は禁止ということであるが、その模様を映像で伝えられないのは残念である。

メンバーは、14歳(中学2年生)から21歳までの5人で構成されており、とにかく若々しく、躍動的であった。

寮生(といっても、ほとんどが男性だが)は、日頃接することの少ない異文化に触れたためか、全員が立って狂喜乱舞していた。こんな元気な寮生を見たのは初めてである。 関心のある方は、「ミルクス本物」のYouTubeをご覧いただければと思う。

 

(2)部屋デコ

17:30開演の劇団「恵迪座」の公演までかなり時間があったので、各棟(A~E)の部屋デコを見て回った。かなりの部屋に準備中の張り紙があった。聞くと、部屋デコを準備すべき人が「ミルクス本物」のLIVEに行ってしまい、部屋デコのオープンが遅れてしまったとのことである。部屋デコの数が少ないように思えた。ややさびしい感じである。

①「すったこどっこい」という女性がたこ焼きやいか焼き等を目の前で焼いて提供してくれるお店。食べてみたが美味しかった。

 

「すったこどっこい」の入り口

「すったこどっこい」の入り口

 

たこ焼きを焼いています

たこ焼きを焼いています

 

 

②「拷問の多い料理店」は、男性2人が上からぶら下がっており、その男性にこちょこちょする等拷問をするという趣向。但し、料理店と名乗っているが、料理が出てくる様子は見受けられなかった。

拷問の多い料理店のメニュー

拷問の多い料理店のメニュー

拷問される人①

拷問される人①

 

もう一人の拷問される人②

もう一人の拷問される人②

 

 

③「中華料理店」風だが、何を訴えようとしているかよく分からなかった。

中華料理店風?

中華料理店?風

 

④「芸術喫茶」には喫茶コーナーがあったので、そこでコーヒーやココアを飲んだ。元女子寮長で高名な中川さんを中心に営まれているお店で、女子棟に設営されていた。かつて在寮していた方やそのお友達も来店するなど雰囲気も柔らかであった。つい、いろいろおしゃべりをして長居をしてしまった。

メニュー①

メニュー①

メニュー②

メニュー②

 

⑤「監獄レストラン」は、中に入ると体に炭を塗って真黒になっている男性が、気味の悪い音楽に合わせて奇妙な動きをしていた。小さな子供であれば、恐ろしくて大泣きすると思った。レストランも監獄の檻越しに見えてが、そこには行かなかった。

中に囚人がいます

中に囚人がいます

 

 

(3)恵迪座公演「みんなが溶けたチョコレイト」

これも撮影禁止のため、役者を紹介できないのが残念。

 

<役者> ①キャスター2人とゲスト。③突然黒い部屋に連れてこられた黒服の3人(生命保険会社勤務の男性、パートをしている女性、医者の男性)。③そして、白い部屋で何かを企む白服の3人(男性1人、女性2人)。役者全員、言語明瞭で大変聞きやすかった。かなり稽古したと思われる。

 

<あらすじ>

黒服の3人は、理由は区々であるが、それぞれ白服の3人を殺したと思っている。そして天にいる白服にお詫びに行くが、白服の人から厳しい注文をつけられ、それぞれ罪の償いを考え、中には死んで許しを請うと考える人も出てくる。

ところが、死者と言葉を交わせると称する人間が現れ、いろいろやっているうちに、白服の3人が生きていることが分かった。

黒服の人3人も、白服の3人も、みんなが悪人であることが判明した。

 

<印象>

案外、世の中ってそんなもんかもしれませんね。

 以上


恵迪寮祭について恵迪寮からの最終メッセージ

[サロン]

部屋デコは午前10時からの開催を予定しておりますが、初日となる29日は午前中に準備をする部屋もあると思いますので参加全部屋が出そろうのは14時頃になると思います。

また、寮祭パンフレットの部屋デコ紹介ページを送信させていただきます。

部屋デコとは

恵迪座についてですが、ビラを送信させていただきましたのでそちらの掲載をお願いいたします。

みんなが溶けたチョコレイト

みんなが溶けたチョコレイト

今年の恵迪座のタイトルは『みんなが溶けたチョコレイト』 座長は寮祭実行委員長との兼任の 西之園 護(にしのその・まもる)です。

計3回の公演で

29日17:30~

30日12:00~ 17:30~  となっております。

 

皆さまのお越しをお待ちしております。

以上

 


平成28年 第108回恵迪寮祭のご案内

[サロン]

主な行事は、次のとおりです。

■10月23日(日)仮装パレード

■10月29日(土)~30日(日)が部屋デコ となっています。

興味・関心のある方は、是非訪れてみてください。

ポスターは、以下のとおりです。

第108回恵迪寮祭ポスター(わっしょいポスター)

第108回恵迪寮祭ポスター(わっしょいポスター)

 

 

 


三島徳三北大名誉教授も9月18日付け道新の「本と旅する」に関して投稿されています

[サロン]

2016年10月14日付けで恵迪寮同窓会HPのサロンに、評伝「関矢孫左衛門」の著者石村義典君(S40入寮)が道新(9/18)「本と旅する」に登場した旨を掲載しましたが、同じ道新の記事を見て、三島徳三北大名誉教授も、ご自身のFacebookに投稿されているので、転載の上ご紹介します。

<以下、投稿文です>

≪野幌太々神楽と北越殖民社≫

北海道新聞日曜版2016年9月18日付けの「本と旅する」シリーズに野幌開拓のことが書かれている。村上龍の『希望の国のエクソダス』に野幌が出てくるからだ。

野幌(現在は江別市の一部)は1889年(明治22年)に北越殖民社によって開拓の鍬が入れられた。北越殖民社は旧長岡藩士の関矢孫左衛門、三島億次郎らによって、現在の長岡市につくられたもので、明治政府下で疲弊していた農民を組織し、北海道に新天地を求めたものであった。

創設者のひとりである関矢家は今でも野幌にある。関矢孫左衛門の孫である信一郎氏は、私と同じ北海道大学農学部の先輩で、農芸化学科の卒業である。関矢さんと私は、土壌肥料学の権威で遠友夜学校功労者でもあった石塚喜明教授(故人)を通じて親交がある。実は、娘夫婦が経営しているイタリア料理店ラ・フォルケッタも農園も、関矢さんからの借地なのだ。

野幌に入植した北越殖民社の末裔は、現在も野幌にたくさんいる。野幌神社では毎年(8月31日、9月1日)の例大祭で野幌太々神楽の奉納がある。これは、北越殖民社の誕生の地である新潟県長岡市周辺に伝わる舞を継承したものである。野幌小学校に通う私の孫(長女)は、舞子のひとりである。今年から3番目の孫(男子)も舞子になった(写真…(注)三島先生の投稿にはあるんですが、残念ながら技術的に未熟なため転載できませんでした)。

野幌小学校は、生徒数が50人くらいの小さな学校だが、地域の自然と伝統芸能を大事にしている。生徒と教師、父兄の絆も強い。村上龍が書いているように、「(この土地には)生きる喜びのすべて、家族愛と友情と誇り、そういったものがある。」

話は違うが、北越殖民社が生まれた長岡藩の明治維新前後の様子について、司馬遼太郎が『峠』という小説に書いている。主人公は長岡藩家老・河井継之助である。継之助は北越殖民社の創立者のひとりである三島億次郎とは幼馴染である。

戊辰戦争において、長岡藩は薩長率いる官軍に徹底抗戦し、継之助は戦闘中の銃創がもとで敗走中に無念の死を遂げる。だが、長岡藩は幕府軍の拠点・会津藩と合流し、さらに奥羽越列藩同盟を31の藩でつくり、官軍と戦った。結果はご承知のとおり、官軍の圧勝で、榎本武揚や土方歳三らの残党は、蝦夷地に逃れ、一時期「蝦夷共和国」をつくるが、函館戦争で官軍に敗れ、土方は戦死する。

再び飛躍するが、今年夏の参議院選挙で自公が圧勝したが、東北と新潟県の一人区では、秋田県を除き、野党共闘候補がいずれも勝利した。奥羽越列藩同盟の再現を思わせる。ちなみに秋田藩(佐竹氏)は戊辰戦争でも幕府軍に寝返った。

明治新政府は大国主義を掲げて東アジアを侵略し、いまの安倍政権も「強い日本を取り戻す」と言って、グローバリズム・成長戦略を突っ走る。その路線を6割の国民が支持している。

地域の絆を大切にし、地産地消の小さな経済圏と武器のない平和な社会を作り出す「ローカリズム」こそ、いま改めて追求すべき方向ではないか。そういったことを野幌太々神楽と村上龍『希望の国のエクソダス』から夢想する。

(追)
郷土史の傑作と言われる『野幌部落史』は、関矢孫左衛門の子息である関矢留作(東京大学農業経済学科卒業)によってまとめられ、同氏の病没後、妻の関矢マリ子さんによって陽の目を見ました。

以上