寮生支援・奨学事業について

恵迪基金 【寮生支援・奨学基金】へのご寄附のお願い

 一般社団法人恵迪寮同窓会は、恵迪寮の在寮生が、恵迪寮名を継承、維持し、寮自治会を中心に恵迪寮の精神や文化を継承していくことを期待して、「寮歌の集い」や「歌始めの会」への寮生招待、あるいは「円山観桜会」、「恵迪寮祭」等寮自治会行事への差入や広告出稿など種々の後援事業を推進して参りました。

 令和元年には、恵迪寮自治会の同窓会対応窓口として、新たに「同窓会対策特別委員会」が発足し、同窓会側は「現寮委員会」が窓口となり、お互いに従来よりも緊密で継続的な協議を行うようになりました。そして令和2年2月、寮自治会と同窓会で恵迪寮の大改修をテーマとして、副学長を交えた大学当局との三者会談を実現し、本年も三者懇談会を開催要求して、寮生の意向を汲んだ改修となるよう連携を強化して活動を進めています。

また昨春には、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、「同窓会対策特別委員会」と「現寮委員会」の協議から寮生の困窮状況アンケートが実施され、同窓会理事三役会は急遽、「緊急寮生支援募金」の実施呼びかけを決定し、忽ち全国の同窓生から600万円超の募金が寄せられました。この浄財は、コロナ感染防止対策と感染者発生に伴う隔離生活対策に奮闘する寮自治会への食糧・物資の支援、飲食店クーポンの支援などに拠出され、さらに困窮寮生への現金給付支援も実施することが出来ました。

「緊急寮生支援募金」が上記の使途に拠出された後の「募金の残額」は、今般発足した「恵迪基金【寮生支援・奨学基金】に引継ぎ、「恵迪基金管理運営委員会」にて、今後も、恵迪寮生の感染拡大防止対策や困窮寮生支援、寮自治会活動支援などを使途として運用してまいります。

わが同窓会の共有基盤は寮歌と恵迪精神とされますが、第一に挙げるべきは現寮の存在です。在寮生の存在と寮自治会の活動なしに、寮歌と恵迪精神と恵迪文化が継承、維持されることは無いのです。在寮生こそがまさに継承の主体であり、恵迪寮自治会の存続なしには、同窓会組織そのものが潰えることとなるのであります。
よって、同窓会による在寮生への後援事業は、今後もさらに一層強化し、継続していかねばなりません。

コロナ禍により、格差社会はさらに深刻の度を深めています。非正規労働者の解雇や自営業者の経営破綻も相まって“アンダークラス”と言われる階層が一層増大する社会情勢です。恵迪寮生もまた、仕送りとアルバイトの減少により経済的困窮に陥り、学業の継続を諦めるような事例が発生しないとは限りません。

北大ではフロンティア基金に「修学支援基金」を設け、全学の苦学生を対象にする現金給付を目的に募金を進めておりますが、恵迪寮同窓生各位におかれましては、そもそも低所得家庭出身が大半の恵迪寮生への支援をまずは優先して、恵迪基金【寮生支援・奨学基金】へのご寄附をお願いするものであります。

将来有意の弟妹たちに、何卒各位の厚いご支援を切にお願い申し上げます。