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北大ホームカミングデー2024 シンポジウムと寮歌の集い 報告 

[事務局からのお知らせ]

一般社団法人恵迪寮同窓会 ホームカミングデー

 

と き:令和6年9月28日(土)

ところ:クラーク会館大集会室1

プログラム(クリックしてください)

・シンポジウム;  13:30~15:30

・寮歌の集い ;   16:00~18:00

 

『北大学寮(恵迪寮)150周年カウントダウンイベント
誇り高き自治寮よ 永遠に!―恵迪寮改修問題を考える―』

シンポジウム

 現在の恵迪寮は築40年を超え老朽化が進み、喫緊の課題である改修問題について広く認識を共有しようと企画しました。シンポジウムには同窓会員を主に約60名が参集しました。
 まず、同窓会副理事長・藤田正一君(S38・元副学長)は、「学寮は学生の経済的救済・人格形成・文化創造の場などの多様な機能を持ち、これらの教育効果は自治寮であることにより実現できる。札幌農学校寄宿舎以来の歴史がある寮自治こそ、「北大に通底する精神」の生きた継承の場だ。ホームカミングデーになると思い出したようにクラーク精神を語り、入学式・卒業式では「都ぞ弥生」を歌うが、その生きた継承者たる恵迪寮は少しも大切にされていない。これでよいのか」と、自治寮としての存在意義について語りかけました。
 次に、恵迪寮自治会大規模改修専門委員長の鎌倉大輔君(R03)は、2014年の大規模改修の頓挫の経緯と反省、及び当面の課題について報告し、今なお先行きは不透明だが、未来の困窮学生支援と寮自治の継承の為にも寮の存続を第一として、改修の現実課題には柔軟に妥協点を見出し、建設的に交渉を行っていく方針を発表し、理解と支援を求めました。
 最後に、同窓会代表幹事・吉沢武治君(S45)は、恵迪寮の存続は全同窓生の共通要求であり、躯体調査の結果も建替え不要のようだ。北大フロンティア基金での寮改修支援募金を始め、大学・自治会・同窓会の三者懇談会等により北大の担当理事、関係者と相互理解を一層ふかめ、恵迪寮の早期改修を何としても実現すると決意を述べました。
 司会は、この課題にこれまで真正面から取り組んできた同窓会現寮委員長の都野建二朗君(H05)が熱意を持って進めました。
各報告者の報告は以下のサロンでご覧ください。

基調報告    経過報告
方針説明

報告者 野本 健 (S47年)

藤田正一副理事長

鎌倉大輔恵迪寮自治会大規模改修専門委員会委員長

吉沢武治代表幹事

 

 

 

 

 

恵迪寮改修問題を考える

自治寮としての存在意義とは

 

 

 

 

 

北大ホームカミングデー「寮歌の集い

 「シンポジウム」に引き続き、同じ会場(クラーク会館3階大集会室Ⅰ)で、道外から駆けつけてこられた8名や現役寮生19名を含めた多彩な参加者69名を得て、「寮歌の集い」を行いました。
 開会は午後4時。一般社団法人恵迪寮同窓会の横山 清理事長、北海道恵迪寮同窓会の内藤春彦会長の挨拶、参加者全員での「都ぞ弥生」1・2番の斉唱、(一社)恵迪寮同窓会の藤田正一副理事長による乾杯と続き、しばらくの懇談の後、プログラムは「寮歌高唱」へと移りました。
 第一部は「寮歌に歌われた地名をたどる」と題して、架空の恵迪寮生「恵迪吉夫君」とともに、全員で寮歌を歌って北海道を旅しました。姓の「恵迪」は、もちろん恵迪寮の恵迪です。名の「吉夫」は、恵迪寮の名称の出典となった『書経』の「迪に恵へば吉にして、逆に従へば凶なり。惟れ影響のごとし。」の「吉」から名付けました。
 進行のナレーションは、吉夫君が都にいて、「M45都ぞ弥生」のように北海道を「清き国ぞと憧れ」るところから始まります。「S13津軽の滄海の」で津軽海峡を渡って来道し、「S18天地の奥に」で札幌に到着します。「M40一帯ゆるき」「M44藻岩の緑」という明治の名曲は札幌の様子を歌っています。「S42 寒気身を刺す」は、札幌での生活が描かれています。吉夫君は、「S8タンネの氷柱」、「T9桜星会歌 瓔珞みがく」で北海道や札幌の各地を巡りました。「S53草は萠え出で」では、士幌に小屋を建てた昭和の寮生に思いを馳せました。そして、「H24 快速エアポート」を使って飛行機で旅立ちました。この曲に合わせて、出席した現寮生で作った約20輛の快速エアポートが会場狭しとばかりに疾走していたのは、実に楽しい光景でした。
 第二部は「友情参加・最新寮歌・応援吹奏団演奏」です。小樽商大学の友情参加では、商大のOBと現役応援団員に北大応援団OBも加わって、校歌「金鱗をどる」と「若人逍遥の歌」を歌いました。次に、現役寮生が最新寮歌「R5空よ涯てなく」を披露しました。令和になっても寮歌を作り続けている恵迪寮を改めて誇りに思ったのは私ばかりではないでしょう。次に、応援吹奏団の演奏です。他の行事との関係から当日は3名だけの参加でしたが、上手さ力強さにより、少人数を感じさせないほどの演奏に全員が魅了されました。
 第三部は代表寮歌や新しい寮歌の大合唱です。昔から歌われている名曲と比較的新しい曲を織り交ぜての選曲でした。昭和30年代入寮の大先輩と令和6年入寮の若者が一体となって、寮歌の数々を歌いあげました。現役恵迪寮生の若々しい歌声に、多くの同窓生は元気をもらうとともに、寮歌が今もなお生きていることを実感しました。
 歌った寮歌は次のとおりです。
  「水産放浪歌」「S59雪の白さに」「S32花繚乱の」「H14蒼天へ」「S38凋落正に秋深し」
  「H20第100回記念祭歌 雲海貫く」「S2蒼空高く翔けらむと」
 そして、最後は皆で肩を組んで明治45年「都ぞ弥生」1~5番を声高らかに歌って締めました。
 北海道恵迪寮同窓会の千川浩治副会長の閉会挨拶が終わったのは、午後6時05分でした。

 報告者 千原 治(S50年)

会の始まりは寮歌で!

応援吹奏楽団による演奏

全員肩を組んでの「都ぞ弥生」