敗戦後の混乱

敗戦後の混乱 :やっと第二次世界大戦の敗戦を迎え、寮では1946年4月に幹事制が廃止され、執行委員会の自治に復帰した。しかし、樺太・満州・台湾からと軍隊解散による引揚者によって住宅・食糧難をはじめ、全国的に最悪の経済事情となり、寮では暖房用石炭と食糧の欠乏どころか、学生全員が貧困生活を送った。特に寮の炊務委員は、役職柄とは言え、土地を借りて薯を栽培したり、石狩や銭函までリヤカーで買占めに行ったり、援農の経験を生かした犠牲的な生活を送っている。遂に大学は、学部学生の宿舎難に対処し、予科教室の一部や武道場を学内寮としても不足なため、遂に学外の諸施設を借用・購入して別項に解説する北学寮・桑園学寮・月寒学寮など6学寮を設けた。