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加藤忠一さんの自作絵画の公開について(第4弾)

[サロン]

【謹告】
恵迪寮同窓会広報委員長の八重樫幸一(S41)です。

この度、昭和36年入寮の加藤忠一さん(画家、相模原市在住)から、次のようなお話をいただきました。「恵迪寮時代の生活を絵にしたため、それを本として出版しました。ついては、それを何回かに分けて恵迪寮同窓会のFacebookページに公開していきたい」とのことです。
これも、広い意味での恵迪寮の文化的財産といえるだろうと思い、快く申し出をお受けすることといたしました。

※ホームページにも掲載します。

 

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14初夏:
観桜会が済むと、北の街の一番素敵な季節が始まる。初夏だ。寮の周りは、原生林(原始林)。木々が一斉に芽を出し、若葉を伸ばしていく。その内、郭公が鳴き出す「カッコー、カッコー」。もう授業なんぞ行きたくなくなる季節でもある。

 

14初夏

 

15小樽商大戦:
隣の都市小樽にある旧小樽高商と北大予科との野球試合が、昭和初期から続いていた。時は6月。応援の主体は恵迪寮生。小樽まで行き、球場まで寮歌を歌いながら行列行進する。♪瓔珞みがく~石狩の~源遠く~訪いくれば~。

 

15対商大戦

 

16中庭:
寮は4棟構成なので、周りの原始林が見えない棟がある。その代わりに中庭があり、癒しの空間だった。お茶目な先輩が、ある休日、庭木に登った。部屋の仲間がこれを見て、やんやの喝采。天気は良し、のんびりした休日だ。

 

16中庭

 

17プール開き・水球:
寮の裏手にプールがあった。毎年7 月になると、プール開きが行われた。4つの寮の対抗戦として、いろんな種目が競われた。その一つに水球があった。といっても足が着く深さだったので、泳ぐより走る水球だったから猛烈に疲れた。

 

17水球

 

18水泳検定:
体育の単位を貰うには、水泳検定に受かる必要があった。屋外プールでやるのだが、水は緑色に濁り、目を開けられない。水泳は得意なのだが、大きく曲がってしまった。北海道出身者には泳げない者もいて、友人の代役も請け負った。

 

18水泳検定

 

                                                以上