加藤忠一さんの自作絵画の公開について(第3弾)
[サロン]
【謹告】
恵迪寮同窓会広報委員長の八重樫幸一(S41)です。
この度、昭和36年入寮の加藤忠一さん(画家、相模原市在住)から、次のようなお話をいただきました。「恵迪寮時代の生活を絵にしたため、それを本として出版しました。ついては、それを何回かに分けて恵迪寮同窓会のFacebookページに公開していきたい」とのことです。
これも、広い意味での恵迪寮の文化的財産といえるだろうと思い、快く申し出をお受けすることといたしました。
※ホームページにも掲載します。
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9議論:
部屋ではよく議論した。テーブルに陣取り、安いトリスを飲みながら夜を徹して行っていた。たいした話ではないのだが、議論の種は尽きなかった。筆者は浪人入学者だが、現役で入った同い歳の先輩がなかなかの論客で、何時も最後は説得されていた。
10部屋コン:
部屋でのコンパもよくやった。一つのベッドの布団を片付ければ、たちまちそこが会場。安い合成酒やトリスをがぶ飲みして、談論風発、爆笑連発。疲れ果てれば、一人一人とベッドに倒れ込む。翌日の授業など、全く念頭になかった。
11観桜会:
寮にはいろんな行事があった。春先の大事な行事は観桜会。桜は5月の連休に入ってから開花する。寮から応援団を先頭にして、列を連ねて街を練り歩き、円山公園を目指す。もちろん、寮歌放吟しながらだ。一体感醸成の大事な行事だ。
12観桜会・四丁目ストーム:
観桜会では2回ストームをやる。札幌駅前と四丁目交差点である。♪醒~めよ~迷いの~ゆ~め醒めよ~。♪札幌の~農学校~蝦夷が島~。肩を組んでのぐるぐる回り。電車も車も停めたから迷惑なことだが、市民の目は暖かった。
13観桜会・円山公園:
公園に着くと、本番の大宴会が始まる。勝手に円陣を組んで、酒を交わす。円陣の中心には高台が設けられ、サークルや友人数人ずつが登り、好きな寮歌を放吟する。周りで肩を組んで踊り出す者も出る。肝心の桜はもうお構いなしだ。
以上