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「文化講演と寮歌の集い」(開催報告)

[事務局からのお知らせ]

平成26年9月27日、恵迪寮同窓会は、「北海道大学ホームカミングデー

2014」に参画し、懐かしいクラーク会館大集会室にて「文化講演と寮歌の

集い」を約50名の参集をえて盛況裡に終えることができました。
参集してくださった皆さま方、特に遠方から駆けつけてくださった方々

に感謝申し上げます。

《文化講演》
文化講演は、北大元副学長・藤田正一氏(S38:入寮年、以下同じ)により

『北大の源流・日本のオールターナティブ』と題して、「クラーク博士が種を蒔

き、北大の前身・札幌農学校で育まれた清き精神」の系譜・波及と、それを

消し去りたい力の存在について述べられ、この混迷の時代にこそ札幌農学

校で育まれた清き精神が必要であると力強く語られました。

藤田先生のあてられた光により浮かび上がる先人とその精神を想い、あら

ためて北大の卒業生であることを誇りに思います。一方、現在の北大にお

いてはその精神が継承されていないとも厳しく評価されました。源をたずね

清き水を導き枯渇した現代を潤すに、我々はいかにすべきか、大きな課題

である。

「文化講演」で熱弁をふるう藤田正一元北大副学長

「文化講演」で熱弁をふるう藤田正一元北大副学長

《寮歌の集い》
寮歌の集いは、東京からはるばる参加してくれた昭和21年寮歌「時潮の
波の」作曲者・寺井幸夫君(S19)のスピーチ、「時潮の波の」の斉唱、横山

清会長(S31)による乾杯のご発声で開宴しました。

「時潮の波の」作曲者・寺井幸夫先輩を迎えて乾杯(右)寺井君、(左)横山会長

「時潮の波の」作曲者・寺井幸夫先輩を迎えて乾杯(右)寺井君、(左)横山会長

寺井君は、ご夫妻でお見えになりましたが、ご両人とも矍鑠(かくしゃく)

としておられ、健康の秘密は「寮歌」を歌うことと話されました。

我々にとって寮歌集の中に伝説化した作者と高唱できる稀有な機会が与

えられ、感激を共有することができました。

予科の先輩・寺井君との再会を喜び寮歌三昧のヤマゲンさん(山元周行応援団元顧問)

予科の先輩・寺井君との再会を喜び寮歌三昧のヤマゲンさん(山元周行応援団元顧問)

寮歌関係者では、中国語版「都ぞ弥生」訳歌者・須賀正太郎君(S28)、

昭和32年寮歌「花繚乱の」作歌作曲者・前島一淑君(S31)、昭和59年
寮歌「雪の白さに」作曲者・青木毅君(S58)等も遠方から参加してくれま
した。他にも青森・茨城・千葉・埼玉の各県からも駆けつけてくれました。

自作の中国語版「都ぞ弥生」を熱唱する須賀正太郎君

自作の中国語版「都ぞ弥生」を熱唱する須賀正太郎君

「花繚乱の」の前島一淑君と同期の横山会長夫妻

「花繚乱の」の前島一淑君と同期の横山会長夫妻

他方、田島寮長以下8名の男女混成の現恵迪寮生によるこぶしを挙げ
てリズムをとる姿にも、全国で唯一、寮歌を創り続けてきている恵迪寮の
精神の継承を確認できました。寮歌の継承は精神の継承である。参加あ
りがとう。

最新のH25年寮歌「二つの春」を披露する現寮生

最新のH25年寮歌「二つの春」を披露する現寮生

谷口哲也君(S48)・大谷文昭君(S43)・千川浩治君(S40)の名調子・
名プロデュースによる寮歌選曲、絶え間のない高唱、そのあいまにも
美酒・美肴を忘れぬ参加者ら。時空はるかの高揚はいずれのせいか。

《最後に》
今回の文化講演と寮歌の集いは、白浜代表幹事(S40)による開会挨
拶にありました同窓会の方針「恵迪精神の発揚発信」と「寮歌の継承」
を具現化する初めての取り組みですが、本質にかかわるテーマの選択・
実行は、今後の展開方向を示唆するものでしょう。
なお、会員諸氏には、特技を生かした運営にご協力をいただきまこと
にありがとうございました。感謝いたします。お疲れ様でした。

最後に、「都ぞ弥生」と「別離の歌」を高唱し、来年の再開を期してお別

れしました。

肩を組み合って「都ぞ弥生」を1番から5番まで

肩を組み合って「都ぞ弥生」を1番から5番まで

フィナーレは「別離の歌」で!

フィナーレは「別離の歌」で!

(恵迪寮同窓会文化常任幹事 野本 健(S47)記、写真は大隈昭二編集長)