会長挨拶

高い志で同窓力を強化

恵迪寮同窓会会長  横山 清(S31年入寮)

 21世紀に入ってから、はやくも16年の月日が流れ、世界の政治、経済、文化、社会いずれもが激しく流動変化し、新自由主義を基盤としてきた資本主義社会の存在も危ぶまれる昨今であります。話題のトマ・ピケティが、著書『二十一世紀の資本』で指摘する「格差社会」の現状については議論百出ではありますが、地域の格差、所得の格差、そして世代間の格差についてその分野ごとに大きな問題点が次々と顕在化し、人類存亡の危機すら現実として認識せざるを得ぬことに改めて愕然としております。

 さて、北大恵迪寮同窓会も結成以来32年を迎え、過去様々な活動を振り返り、同窓会活動の基本である「会員の増強と強靭な同窓会構築」をさらに推し進めるべく、全国三支部(東日本、西日本、北海道)と共に、新時代に相応しい事業計画を、理事会を中心に立て上げました。

 財政面も十分とは言えませんが、運営に支障がない程度で推移しており、各委員会の活動も順調ではあります。しかし、若手の同窓生の参加が今一つ低調の域を脱しきれないのが大きな課題です。また、3代目にあたる現寮も、はや築後30年を経過し、保守・修繕など寮生活に齟齬を来している面が多々あり、恵迪寮存続への支援が喫緊の課題となりそうです。ホームページ、ブログ、SNSの活用によって、現寮生との取組みを意識した試みも進み始めました。

 幸いにも、昨年度より大学当局のご配慮により、クラーク会館3階に本部事務局を移設できましたので、母校との交流も一段と深まるものと期待しております。

yokoyama いま、北大は創基150年(今年で140年)に向けて近未来戦略を策定し、積極的な教育・研究体制の再構築に踏み出しました。札幌農学校以来の歴史を経て「フロンティア精神」「国際性の涵養」「全人教育」そして「実学の重視」の建学精神を旗印とし、スーパーグローバル大学の構築へ乗り出したのです。これはまさしく「貴き野心の教え培い」を極大化するものにほかなりません。

 大学力の強化の背景には、同窓力の強化があるべきと考えます。その為にも、「高志」「信頼」「団結」をいっそう固めていきましょう。

 小生も『八十にして精神百倍すべし』と自省し、皆様と共に同窓力の強化に努めていく所存です。

(2015年会誌「恵迪」より)